伝統の製法

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​歴史と風土

豊かな自然があっての糊づくり

弊社の工場がある亀岡市は、京都府の中西部に位置する、人口約9万人の街です。

亀岡盆地の中央を大堰川・保津川(桂川)が流れ、水と緑が織りなす自然は古くは養蚕、

平安時代には米や木材を育み、平安京に豊かな恵みをもたらしてきました。

晩秋から早春にかけては、深い霧が立ち込め、昼夜の寒暖差が激しい日が続きます。

冬には雪が積もり、一面白銀の世界となる日も珍しくありません。

雨水や雪解け水が大地へしみ込み、川や地下水に変わっていく過程で、ミネラルを取り込んでいきます。

京都は日本有数の酒どころとして知られ、京都市内の地下水は酒づくりに適した「軟水」ですが、

亀岡市の水は「弱硬水」であることが、私たちの糊づくりにおいて非常に重要となります。

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パスタと糊

​アルデンテが最高の糊

パスタをゆでるとき、お湯の中に塩を加えます。

これ実は味を付けるのではなく、「硬水」にするためということをご存じでしょうか。

「硬水」でゆでることにより、髪の毛程度の芯を残したアルデンテの状態を保ちやすくなるそうです。

 

​私たちの糊づくりも、パスタと同じ様に小麦などの穀物から作られています。

そして品質の決め手となるのが、僅かに芯を残したアルデンテを作ること。

​厳選された素材を使い、自然の恵みである「弱硬水」を使うことで、最高級の糊づくりが出来ます。

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炊き糊

100年以上受け継がれる伝統の製法

私たちの糊づくりには、二つの製法があります。

まずは建具や表具、表装には欠かせない、伝統的な「炊き糊」の製法をご紹介します。

「炊き糊」とは文字どおり、水とでん粉を混ぜたものを加熱して炊き上げる製法です。

炊き上げると言っても、ぐつぐつと沸騰させるのではなく、ご要望の糊に合わせて温度や時間を調整して

仕上げていきます。また、炊き上がった糊を冷やしていく時も重要。

急に冷やしてしまうと、粘りの少ないバサバサの糊となってしまいます。

夏の蒸し暑い日、湿度の低い凍えるような寒い冬の日。

​その日の天候や素材の状態、水の温度に合わせて、絶妙な調整を行う職人技が伝統文化を支えます。

畳部屋の縁側に座るカップル

冷糊法

糊づくりを日本産業規格に

冷糊法と呼ばれる製法は「アルカリ」を使って糊を炊き上げ、「酸」で中和して仕上げる糊づくりです。

​微妙な気温の差などに左右され難い製法ですので、安定な品質で大量に作れるのが特徴です。

​ただし、中和した際に発生する「塩」により、のちのち変色が起きたりします。

​そのようなことも踏まえて、壁紙などの変色しても見えないような場所に使われます。

今でこそ当たり前のように冷糊法で安定的に糊を作れるようになっておりますが、

1978年にJISA6922「壁紙施工用及び建具用でん粉系接着剤」が制定されるまでは

糊づくりには規格がありませんでした。また制定以前には有害物質であるホルマリンを含んだ糊が

市場に出回っており健康を害することもあったようです。

 

弊社は1965年から冷糊法による製造を開始しましたが、経験と勘頼りで作るため品質はまちまち。

これはいけないと生産管理を始め品質の安定化に成功し、経産省にJIS化を申し立てたのが二代目 桑野忠雄。

ホルマリンを含んだ糊を市場から排除し、安全、安心、快適な糊が皆様に届くようになりました。

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